マンション管理人は、受付や清掃、建物の点検などを行い、住民が安心して暮らせる環境を支える仕事です。
この記事では、マンション管理人の仕事内容から勤務形態、一日の流れ、必要な資格まで分かりやすく解説します。
マンション管理人の仕事内容
マンション管理人の仕事は、大きく「受付」「清掃」「点検・立会い」「報告・連絡」の4つに分けられます。
受付業務
受付では、住民からの問い合わせや来訪者への対応を行います。
例えば、駐車場や駐輪場、共用施設などの利用手続き、引っ越しや工事に関する届出の受付などです。
管理会社や工事業者からの電話を取り次ぐこともあります。
ただし、マンション管理人が住民同士のトラブルなどを直接解決するわけではありません。
対応が難しい内容は管理会社へ報告し、指示を受けるのが基本です。
清掃業務
エントランスや廊下、階段、ゴミ置き場など、マンションの共用部分を清掃します。
主な作業は、掃き掃除や拭き掃除、ゴミ置き場の整理などです。
マンションによっては、植栽への水やりや簡単な手入れを任されることもあります。
特に小規模なマンションでは、管理人が清掃を兼務するケースも少なくありません。
一方、大規模マンションなどでは清掃員が別に配置され、管理人は受付や点検を中心に担当することもあります。
点検・立会い業務
マンション内を巡回し、建物や設備に異常がないか確認します。
例えば、共用部分の照明が切れていないか、廊下や階段に危険な場所がないかなどを目視でチェックします。
不具合を見つけた場合は、自分で修理するのではなく、基本的には管理会社へ報告します。
また、エレベーターや消防設備などの定期点検・工事がある日は、専門業者の出入りを確認したり、作業に立ち会ったりします。
報告・連絡業務
設備の不具合や住民からの要望などを管理会社へ報告します。
工事や点検のお知らせを掲示板に貼ったり、各戸へ配布したりするのも仕事です。
勤務日誌や報告書を作成することもあります。
パソコンを使う職場もありますが、高度な操作を求められるケースは少なく、基本的な文字入力ができれば対応しやすいでしょう。
勤務形態による仕事の違い
マンション管理人の働き方は、主に「住み込み」「常駐(日勤)」「巡回」の3種類です。
仕事内容そのものは似ていますが、勤務時間や担当するマンション数などが異なります。
住み込み管理
住み込み管理は、マンション内や近隣に用意された住居で生活しながら働く形態です。
通勤の負担が少ないことがメリットですが、住民との距離が近くなりやすい働き方でもあります。
現在は日勤の管理人も多いため、住み込みを希望する場合は求人の勤務条件をよく確認しましょう。
常駐管理(日勤)
決められた曜日・時間にマンションへ通勤し、勤務時間中は基本的に同じマンションを担当します。
受付や清掃、巡回、業者対応など、幅広い業務を担当するのが特徴です。
フルタイムだけでなく、「午前中のみ」「週3〜4日」といった求人もあります。
生活スタイルに合わせて働き方を選びやすいでしょう。
巡回管理
巡回管理は、複数のマンションを担当し、決められた曜日や時間に訪問する働き方です。
マンションを巡回して設備を確認したり、掲示物を交換したり、管理会社へ状況を報告したりします。
1つのマンションに常駐するわけではないため、短時間勤務を希望する人にも向いています。
マンション管理人の一日の流れ
マンションによって仕事内容は異なりますが、日勤の場合は次のような流れで働きます。
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 9:00〜9:30 | 出勤・館内の巡回 |
| 9:30〜12:00 | 共用部の清掃・ゴミ置き場の確認 |
| 12:00〜13:00 | 昼休憩 |
| 13:00〜15:00 | 受付・業者対応・巡回 |
| 15:00〜17:00 | 報告書作成・掲示物の確認・退勤準備 |
午前は清掃や巡回が中心
出勤後は、前日の連絡事項などを確認してから仕事を始めます。
午前中はゴミ出しやエントランス・廊下などの清掃、建物の巡回を行うことが多いです。
巡回では、照明が切れていないか、設備に異常がないかなどを確認します。
午後は立会いや報告を行う
午後は、設備点検や工事があれば業者の立会いを行います。
そのほか、住民からの問い合わせ対応や共用部分の巡回なども行います。
最後に、その日に起きたことや設備の異常を日報にまとめ、必要に応じて管理会社へ報告して仕事終了です。
なお、マンション管理人には午前中だけの短時間勤務や週3〜4日の求人もあります。
必ずしも朝から夕方まで働く仕事ではないため、体力や生活に合わせて勤務時間を選ぶことが大切です。
マンション管理人に資格は必要?
マンション管理人として働くために、必須の資格はありません。
資格がなくても働ける
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも、マンション管理員になるために必須となる資格や免許はないとされています。
学歴や経験を問わない求人もあり、未経験から始めることが可能です。
採用後は、管理会社の研修や現場で仕事を覚えていくのが一般的です。
そのため、これまでマンション管理の仕事をしたことがない人でも応募できます。
あると役立つ資格
マンション管理人として働くだけなら、資格を無理に取得する必要はありません。
一方、マンション管理について専門的な知識を身につけたい場合は、「マンション管理士」や「管理業務主任者」などの資格があります。
ただし、これらはマンション管理人になるための資格ではありません。
まずは資格なしで応募し、働きながら必要に応じて知識を身につけていく方法でも十分でしょう。
マンション管理人に向いている人
マンション管理人は、特別な資格や経験よりも、人柄や仕事への取り組み方が重視されやすい仕事です。
特に、次のような人に向いています。
人と接することが苦にならない人
マンション管理人は、住民へのあいさつや問い合わせ対応など、人と接する機会があります。
接客業ほど会話が多いわけではありませんが、相手の話を聞いて丁寧に対応できる人に向いています。
営業や接客など、人と関わる仕事の経験がある人は、その経験も活かせるでしょう。
コツコツ作業できる人
清掃や巡回、設備の確認など、決められた仕事を毎日コツコツ続けることも大切です。
「同じ作業を丁寧に続けるのが苦にならない」「細かな変化によく気づく」という人に向いています。
適度に体を動かして働きたい人
マンション管理人は、ずっと座っている仕事ではありません。
館内の巡回や清掃などで歩く機会があるため、適度に体を動かしながら働きたい人に向いています。
ただし、階段の上り下りやゴミ出しなどで体力を使う場合もあります。
体力に不安がある人は、清掃業務が少ない求人や短時間勤務から探すとよいでしょう。


