結論から言うと、マンション管理人になるために必要な資格はありません。
この記事では、資格がなくてもなれる理由に加えて、持っていると採用や仕事で役立つ資格3つの違いや、取得の難易度・費用まで分かりやすく解説します。
マンション管理人に資格は必要ない
マンション管理人になるために、必須の資格はありません。
厚生労働省の職業情報提供サイトでも、マンション管理員は「入職に特に学歴や資格は必要とされない」とされています。
そのため、60代からでも資格なし・未経験で目指しやすい仕事です。
資格や学歴がなくても働ける
マンション管理人の主な仕事は、住民対応や清掃、建物の巡回・点検などです。
具体的には、次のような業務があります。
- 住民や来訪者への対応
- マンション内の巡回・点検
- 共用部分の清掃
- 工事や点検の立ち会い
- 管理会社への報告
専門資格がなくてもできる業務が中心なので、入社時に資格を求められない求人もあります。
また、採用後に研修を受けてから現場に入る会社もあるため、マンション管理の経験がなくても応募できます。
「資格を取ってから仕事を探した方がよいのでは」と迷っている方も、まずは資格不問の求人を探してみるとよいでしょう。
未経験歓迎の求人も多い
マンション管理人の求人では、「資格不問」「未経験歓迎」として募集されているものもあります。
採用で重視されやすいのは、資格だけではありません。
- 住民に丁寧に対応できる
- 決められた仕事を続けられる
- 管理会社へ正確に報告できる
こうした点も大切です。
そのため、これまでの仕事で培った接客経験やコミュニケーション力を活かせる場合もあります。
ただし、マンション管理人はパートや契約社員の求人もあります。
応募するときは資格の有無だけでなく、勤務日数・勤務時間・給与・雇用形態まで確認しましょう。く、雇用形態・勤務日数・勤務時間・給与まで確認しましょう。
マンション管理人に役立つ資格3選
マンション管理人は、資格がなくても働けます。
ただし、「未経験なので知識を身につけてから働きたい」という人は、資格取得を検討してもよいでしょう。
主な資格は次の3つです。
| 資格 | 合格率の目安 | 受験料 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| マンション管理員検定 | 非公開 | 9,900円 | 管理人の実務を学びたい |
| 管理業務主任者 | 約20% | 8,900円 | 管理会社で仕事を広げたい |
| マンション管理士 | 約10% | 9,400円 | 専門的な仕事を目指したい |
マンション管理員検定の受験料は9,900円です。管理業務主任者は2026年度8,900円、マンション管理士は9,400円となっています。
マンション管理人として働くことが目的なら、難しい国家資格を無理に取る必要はありません。
それぞれの違いを見ていきましょう。
マンション管理員検定
マンション管理員検定は、マンション管理人の実務に必要な知識を学べる資格です。
年齢や学歴などの制限はなく、誰でも受験できます。
試験では、管理員の実務や建物・設備、マンション管理に関する法律などが出題されます。
そのため、
「未経験なので、働く前に基本を学んでおきたい」
という人に向いています。
ただし、マンション管理人になるための必須資格ではありません。
早く働きたい場合は、資格取得を待たずに資格不問・未経験歓迎の求人へ応募する方法もあります。
管理業務主任者
管理業務主任者は、マンション管理会社で活かせる国家資格です。
管理受託契約の重要事項の説明や、管理事務の報告などを行う専門的な資格で、マンション管理人になるために必要な資格ではありません。
試験は年齢や学歴に関係なく受験できます。2025年度の合格率は19.6%でした。
そのため、マンション管理人として働くだけでなく、将来は管理会社で仕事の幅を広げたい人に向いています。
60代からマンション管理人への再就職だけを考えている場合は、無理に取得する必要はないでしょう。
マンション管理士
マンション管理士は、マンション管理組合などから相談を受け、管理について助言する専門家の国家資格です。
名前は似ていますが、マンション管理士とマンション管理人は別の仕事です。
そのため、マンション管理人になるために取得する必要はありません。
2025年度の合格率は11.0%で、管理業務主任者より難易度は高めです。なお、60歳以上の受験者も3,285人おり、最高齢の合格者は80歳でした。
マンション管理士は、
- マンション管理の専門知識を深めたい
- 管理組合への助言などもしたい
- 管理業界で仕事の幅を広げたい
という人に向いています。
マンション管理人として再就職することが目的なら、まずは資格なしで応募し、必要になってから取得を検討しても遅くありません。
60代は資格を取って応募すべき?
60代からマンション管理人を目指す場合、資格を取ってから応募する必要はありません。
厚生労働省のjob tagでも、マンション管理員は資格・学歴・経験が不問で、定年退職後の再就職先として選ばれるケースが多いとされています。
まずは求人を探し、必要に応じて資格取得を考えるのがおすすめです。
まず働きたいなら資格なしで応募する
「できるだけ早く働きたい」という人は、資格取得より求人への応募を優先しましょう。
マンション管理人は、入社後に研修を受けてから現場に入る会社もあります。
そのため、未経験でも、
- 人と丁寧に話せる
- 決められた仕事を続けられる
- 清掃や巡回に抵抗がない
といった人なら応募できます。
資格の勉強に時間をかけるより、まず「資格不問」「未経験歓迎」の求人を探してみるとよいでしょう。
未経験で不安なら管理員検定を検討
「何も知らずに働き始めるのは不安」という人は、マンション管理員検定を検討してもよいでしょう。
管理員の実務や建物・設備、関連する法律など、仕事に関係する知識を学べます。
年齢や学歴、経験による受験制限もありません。
ただし、マンション管理人になるための必須資格ではありません。
「資格を取ってからでないと応募できない」と考える必要はないでしょう。
仕事の幅を広げるなら国家資格を目指す
マンション管理業界で長く働きたい人は、管理業務主任者やマンション管理士も選択肢です。
たとえば管理業務主任者は、マンション管理会社のフロント業務などで活かせます。job tagでも、管理会社は事務所ごとに管理業務主任者を置く必要があり、フロントでは入職後に取得を求められる場合があるとされています。
ただし、どちらもマンション管理人として働くための資格ではありません。
まず管理人として働き、「もっと専門的な仕事をしたい」と思ってから目指しても遅くありません。
よくある疑問
最後に、マンション管理人の資格についてよくある疑問を紹介します。
資格に年齢制限はある?
今回紹介した3つの資格には、受験するための年齢上限はありません。
マンション管理員検定は、年齢・学歴・経験などに関係なく受験できます。
管理業務主任者も年齢や学歴による受験制限はなく、マンション管理士も年齢・学歴などを問わず受験できます。
そのため、60代や70代から資格取得を目指すことも可能です。
資格を取ると採用で有利になる?
資格があれば、マンション管理について勉強していることをアピールできます。
ただし、資格がないと採用されない仕事ではありません。
厚生労働省のjob tagでも、マンション管理員には必要な資格や免許はなく、コミュニケーション力や対人対応力などが重要とされています。
そのため、60代の再就職では資格だけでなく、これまでの接客経験や社会人経験もしっかり伝えることが大切です。
資格を取ると給料は上がる?
資格を取っただけで、マンション管理人の給料が必ず上がるわけではありません。
給与は勤務時間や雇用形態、勤務先などによって異なります。
ただし、管理業務主任者などを取得し、将来的にマンション管理会社のフロントなどへ仕事を広げれば、収入アップを目指せる可能性があります。管理人として働くだけなら、資格取得による給料アップを目的に無理に取得する必要はないでしょう。
マンション管理士との違いは?
マンション管理人とマンション管理士は別の仕事です。
マンション管理人は、住民対応や清掃、巡回・点検など、マンションの日常的な管理を行います。
一方、マンション管理士は専門知識を使って、管理組合などからの相談に応じ、助言や支援を行う国家資格です。
そのため、マンション管理人になるためにマンション管理士を取得する必要はありません。
「まず管理人として働きたい」という60代の方は、資格取得よりも資格不問の求人探しから始めるとよいでしょう。


