清掃員は、オフィスビルやマンション、ホテル、病院などをきれいにする仕事です。
特別な資格がなくても始めやすく、未経験・シニア向けの求人もあります。
この記事では、清掃員の仕事内容や体力的にきつい点、給料の目安を紹介します。
清掃員の主な仕事内容
清掃員は、建物や施設をきれいに保つ仕事です。
働く場所によって細かな作業は異なりますが、主な仕事内容は次の3つです。
- 床や共用部分の清掃
- トイレや水回りの清掃
- ゴミの回収・分別
家庭の掃除に近い作業も多く、資格なし・未経験から始められる求人もあります。
床・共用部分を清掃する
床の掃き掃除やモップ掛け、掃除機掛けなどを行います。
オフィスビルなら廊下や階段、マンションならエントランスや共用廊下などが主な清掃場所です。
手すりやドア、エレベーターなど、人がよく触れる場所を拭くこともあります。
職場によっては清掃機械を使いますが、日常清掃では家庭用の掃除道具に近いものを使う仕事も多いです。
トイレや水回りを清掃する
トイレや洗面台などの清掃も、清掃員の代表的な仕事です。
便器や床を掃除するほか、トイレットペーパーや石けんなどを補充することもあります。
ホテルでは浴室、病院や介護施設では衛生面に配慮した清掃が必要になるなど、勤務先によって作業内容は変わります。
「トイレ清掃があるか」は求人によって異なるため、応募前に仕事内容を確認しておくと安心です。
ゴミを回収・分別する
建物内のゴミ箱からゴミを集め、決められた場所まで運びます。
職場によっては、
- 燃えるゴミ
- ペットボトルや缶
- 段ボール
などを分別する作業もあります。
ゴミ袋が重くなる職場もあるため、60代以上の方はどの程度の重さの物を運ぶのかも確認しておきましょう。
日常清掃と定期清掃の違い
清掃の仕事は、大きく「日常清掃」と「定期清掃」に分かれます。
日常清掃は、床掃除やトイレ清掃、ゴミ回収などを毎日行う仕事です。
一方、定期清掃では、床のワックス掛けやカーペット洗浄などを行い、専用の機械を使うこともあります。
未経験から始めるなら、まずは日常清掃の求人のほうが仕事内容を覚えやすいでしょう。
同じ清掃員でも職場によって仕事内容や体力の負担は異なるため、次の章では働く場所ごとの違いを紹介します。
場所別の仕事内容
清掃員の仕事は、働く場所によって内容や体力の負担が変わります。
まずは主な違いを見てみましょう。
60代以上の方は、仕事内容だけでなく、勤務時間や歩く距離、重い物を運ぶかまで確認して選ぶことが大切です。
オフィスビル・商業施設
オフィスビルでは、廊下やエントランス、トイレなどの共用部分を清掃します。
主な仕事は、床掃除やゴミ回収、トイレ清掃などです。
オフィスが開く前の早朝や、利用者が少ない時間帯に働く求人もあります。
比較的決まった作業を繰り返すため、未経験から仕事内容を覚えやすい職場の一つです。
ただし、商業施設では清掃範囲が広く、歩く距離が長くなる場合があります。
マンション・アパート
マンションでは、エントランスや廊下、階段、ゴミ置き場などを清掃します。
建物の周りを掃いたり、手すりやエレベーターを拭いたりすることもあります。
ホテルなどと比べて、自分のペースで黙々と作業しやすい求人もあります。
一方、エレベーターがない建物では階段の上り下りが多くなるため、足腰への負担には注意が必要です。
ホテル
ホテルの清掃では、宿泊客が使った客室を次の利用者が使える状態に整えます。
主な仕事は、
- ベッドメイク
- 掃除機掛け
- 浴室やトイレの清掃
- タオルやアメニティの交換
などです。
限られた時間で複数の部屋を清掃するため、スピードを求められやすい仕事です。
ベッドを整えたり、中腰で浴室を掃除したりするため、体力に不安がある方は担当する部屋数や勤務時間を確認しましょう。
病院・介護施設
病院や介護施設では、廊下や病室、トイレなどを清掃します。
一般的な掃除に加えて、手すりやドアノブなどを消毒することもあります。
衛生管理のルールが決められている職場が多いため、手順を守って丁寧に作業できる人に向いています。
高齢者や患者さんが近くにいるため、周囲に気を配りながら作業することも大切です。
同じ清掃員でも仕事内容は大きく異なります。
体力に自信がない場合は、短時間の日常清掃や屋内中心の仕事から探すと続けやすいでしょう。
清掃員の仕事はきつい?
清掃員は、立ったり歩いたりしながら体を動かす仕事です。
特に60代以上の方は、腰や膝への負担、重い物の持ち運び、暑さ・寒さを確認しておくと安心です。
主にきついと感じやすいポイントを紹介します。
腰や膝に負担がかかることがある
清掃では、しゃがんだり中腰になったりする作業があります。
たとえば、
- トイレや床の隅を掃除する
- 机や棚の下を掃除する
- 浴室を清掃する
といった場面です。
こうした姿勢を繰り返すと、腰や膝に負担がかかることがあります。
足腰に不安がある方は、応募前に**「中腰になる作業は多いか」**を確認しておきましょう。
ゴミや清掃道具を運ぶことがある
清掃では、ゴミ袋や掃除機、モップ、バケツなどを運ぶことがあります。
特に、エレベーターがない建物では、階段を使って道具やゴミを運ぶ場合があります。
求人を見るときは、
- 重い物を運ぶか
- 階段移動が多いか
- 台車を使えるか
を確認しておくと安心です。
暑さ・寒さが負担になることがある
清掃場所によっては、屋外や空調の効きにくい場所で作業します。
たとえば、駐車場や駐輪場、建物の外周、ゴミ置き場などです。
夏の暑さや冬の寒さが心配な方は、屋内中心の清掃求人を選ぶと負担を抑えやすくなります。
同じ清掃員でも、職場によって体力の負担は大きく異なります。
「清掃員はきつそう」と決めつけず、自分の体力に合った仕事内容を選ぶことが大切です。
60代が清掃員の仕事を選ぶポイント
60代から清掃員として働くなら、時給だけでなく、勤務時間や体への負担まで確認することが大切です。
無理なく続けるために、次のポイントを確認しましょう。
短時間勤務から始める
清掃員には、1日3〜4時間ほどの短時間勤務もあります。
厚生労働省のjob tagでも、ビル清掃のパートは1日3〜4時間、週3〜4日程度で働くケースが多いとされています。
久しぶりに働く人や体力に不安がある人は、まず短時間から始めるとよいでしょう。
仕事に慣れてから勤務日数を増やす方法もあります。
清掃員の時給・給料を確認する
厚生労働省のjob tagによると、ビル清掃で働く短時間労働者の1時間当たり賃金は全国平均1,233円です。
たとえば時給1,233円で働くと、月収の目安は次のようになります。
| 働き方 | 月収の目安 |
|---|---|
| 1日3時間・週3日 | 約4.8万円 |
| 1日4時間・週4日 | 約8.5万円 |
| 1日6時間・週5日 | 約15.9万円 |
※1か月を約4.3週として計算した目安です。
実際の時給は地域や勤務先、勤務時間によって異なります。
「年金に月5万円ほどプラスしたい」など、必要な収入から勤務日数を考えるのもよいでしょう。
屋内中心の求人を選ぶ
暑さや寒さが気になる人は、オフィスビルや施設内など、屋内中心の清掃を選ぶと負担を抑えやすくなります。
一方、マンションの外周や駐車場、ゴミ置き場などは、季節によって暑さ・寒さが負担になることがあります。
求人票で分からなければ、面接時に屋外作業の有無を確認しましょう。
階段や重い物の有無を確認する
同じ清掃員でも、職場によって体力の負担は変わります。
特に確認したいのは、
- 階段の上り下りが多いか
- 重いゴミ袋を運ぶか
- 清掃道具を持って移動するか
- 台車やエレベーターを使えるか
といった点です。
腰や膝に不安がある方は、階段移動や重い物を運ぶ作業が少ない職場を選ぶと安心です。
自分に合う勤務時間を選ぶ
清掃員は、早朝・昼間・夕方などさまざまな時間帯で募集されています。
オフィスなどでは、利用者が少ない早朝や夜間に清掃することもあります。
「午前中だけ働きたい」「朝はゆっくりしたい」など、自分の生活リズムに合った求人を選びましょう。
60代から長く働くためには、時給の高さだけでなく、無理なく続けられる仕事内容と勤務時間を選ぶことが大切です。


